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青山繁晴 ザボイス・アンカーと桜[討論!]で学ぶ

青山繁晴さんの「ザボイス」・「アンカー」とチャンネル桜[討論!]から政治・経済、国のあり方を学ぶ。文字起こしや関連情報のメモ、まとめなど。

 

青山繁晴10月29日アンカー2/ 「日朝協議で北朝鮮が出した尻尾」 [水曜アンカー・ニュースDEズバリ]

―今回の日朝協議で、北朝鮮が思わず出してしまったその尻尾というのは一体どんなものなのか。青山さん、よろしくお願いします。

●拉致問題は絶望的?青山繁晴が「最も辛い」と感じる現実

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青山繁晴:あの、皆さん正直、僕は今日、この関西テレビに来た時からもう、けっこう自分でも、顔が曇ってるなっていうか、あの、やっぱり非常に辛い気持ちもあるんですね

というのはやっぱり、5月から始まって、この日朝の合意が5月から、新しい展開になってですね、北朝鮮のことだからひどい話はあるだろうと思いつつ・・・

やっぱりこの特別調査に、期待してる国民、それから拉致被害者のもちろん家族の方々、大変多い、今も多いから、実はこういう現状らしいってことが分かってきたっていうのは、これ僕の胸にも、もうほんとに刺さっていてですね。

えー、今日で400何十回になりますけど、このコーナー、一番辛いっていう、正直、気持ちです

でも、それだからこそ、こういう時にこそ事実を踏まえて、ごまかされない、視点をみんなで持つことが大事ですから、今日も見て行きたいと思うんですけど。

このでっちあげじゃないかっていうことを、今、安倍政権が懸念してる、その一番、端的なこと、何かというと、これです。

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―特別調査委員会は、『遺骨分科会』以外は、まぼろし

青山繁晴:これ今回の日本政府代表団が行ってですよ、そして北朝鮮側がずらっと幹部が出てきた。そして、トップの委員長が、それぞれを紹介していきましたよね。

それで改めて、えー、日本国民にも、よく伝わったと思うんですけど、一応この北朝鮮が作った委員会には、4つ分科会があることになってて・・・


まあ、その分科会の性格も本当は全部はっきりしてないんだけど、(アジア大洋州局長である)伊原さんが帰ってきたら多少はっきりするかもしれませんが。今のところはですね、

1.政府認定の拉致被害者を中心にした、拉致事件の分科会

2.特定失踪者、あるいは行方不明者っていう、政府が認定できてないけれども、家出とかそういう人じゃなくて北朝鮮に連れて行かれたんじゃないかっていう人たち、ですね。

3.敗戦の直後に、北朝鮮に取り残された日本人、あるいは、シベリアから新たに連れて行かれてしまった、つまり満州、シベリアを経て、北朝鮮に連れて行かれたような方々。で、それプラス、実は北朝鮮は天国だと、いう宣伝があった時代があって、その時に在日朝鮮人と結婚してた日本人の女性が、北朝鮮に渡って、それ日本人妻って言われてますね。で、それが3つめの分科会。

4.最後4つめが、もう亡くなってしまった方々。さっきの、取り残された日本人や日本人妻の中で、もう亡くなってしまってる方々、つまりご遺骨。






青山繁晴:それ4つあるわけですけれど、その拉致被害者も含めてですね、残りの3つは、実質的に、実体がほとんどないんじゃないかと。

まぼろしじゃないかって言葉を、僕も、夕べから今朝にかけて電話で聞いて、まあ僕の、見方と一致したんで余計に気持ちが沈んだんですけど。

但しこのまぼろしっていうのはですね、全部が全部、全くのまぼろしっていうのではないんですよ

例えば、日本人妻について、その、いわゆる日本人妻だけじゃなくて、そのお子さん、そして孫、ひ孫に至るまで、その調査の手がやって来たっていう情報を日本がつかんでますから。

北朝鮮各地に調査しろっていうのがあったっていうのは掴んでいる。


実は、日本人妻っていうのは、実は北朝鮮に行かれてから、ひどい差別を受けたわけですよ。日本女性っていうだけで、徹底的に、差別、痛めつけられたんで、なるべくその子や孫、ひ孫は、お母さんが日本人だってことを隠そうとしてると、いうのが北朝鮮の社会なんで。


したがって北朝鮮の中でも知られてない人たちがいるから、そこまでたどって行こうとしてるっていうのは、あるんで、全部はまぼろしじゃないけれども・・・


一番問題の拉致被害者、特定失踪者が、まぼろしの調査委員会に過ぎないんじゃないかと、いうことが、いま浮かび上がってるんです。

それなのにですね、少なくとも今朝までの日本の報道というのは、一番えらい人、北朝鮮のその特別調査委員会の委員長が、出てくるのか出てこないのかってことに、ワーッと、ここに報道が集中してて。ということは北朝鮮の思うツボですよ。その人を出せばいいわけですからね。そして案の定、出てきました。それはこれです。

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―協議の様子です。徐大河(ソ・デハ)委員長が出てきましたね。

青山繁晴:はい。徐大河(ソ・デハ)さんって人は、この特別調査委員会なるものの委員長ってことになってるけど、その前に、北朝鮮の国家安全保衛部

国家安全保衛部ってここに字はないけれど、要するに北朝鮮の秘密警察ですよね。それのナンバー2ということは、今までも名前はよく知られてた。


でも、さっきのニュースにもあった国家情報院のある韓国でも、この人の姿を見たことは、要するに韓国のインテリジェンスも、情報機関も、この人を実際に確認したことほとんどなくてですね・・・。


これがまあ、普通のおじさんみたいに出てきたんで、まあ韓国もびっくりしたってニュースもありましたよね。だから北朝鮮の思ってた通り「さあこの人を出してあげたんだ」と。


北朝鮮は誠実なことをやってるじゃないかっていうのはですね、まさしく日本のマスメディアを通じて、(策略として)日本国民に伝えられようと、したわけですよ。しかし、たとえば菅官房長官は、その記者会見で記者から、これどう評価しますかと。つまり、評価してるでしょ?みたいな質問に対して、何て答えたか。こうです。






―(委員長の出席は)評価するもしないも、当然のことだ(菅官房長官)

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青山繁晴:はい。これはですね、かろうじて今の第2次安倍政権は、日本のインテリジェンス、これはっきり言いますね。12年前に、北朝鮮が拉致事件認めた時に、その在日朝鮮人の中の日本大好きな人いっぱいいらっしゃるんですよ。

たくさんショック受けた人がいてですね。「そんなことをやってたのかと」いうことで、朝鮮総連の内部からも、情報だいぶ取れるようになってる

だからこれ前も『アンカー』で言いましたけど、諸外国の中で実は日本の情報機関は、北朝鮮の情報かなり取れるようになってるから、事前にこの徐大河(ソ・デハ)さんを出してくるってことは、知ってました。


菅官房長官にも安倍総理にも上がってたんで、それは当然のことだと。つまり、北がそれだけで、誠実さを示そうとしたらそれ違うよってことを言うためにも、会見でいわば、こうやってパーンと突っぱねるようなことを言ったわけです。


>>> さらに映像から出席者の素性に迫る
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