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青山繁晴 ザボイス・アンカーと桜[討論!]で学ぶ

青山繁晴さんの「ザボイス」・「アンカー」とチャンネル桜[討論!]から政治・経済、国のあり方を学ぶ。文字起こしや関連情報のメモ、まとめなど。

 
前の10件 | -

青山繁晴 ザ・ボイス 2014年10月23日(その1)

<飯田浩司アナウンサー(以降「飯」)>
今週は、激動の安倍政権でございます。
月曜日に2閣僚が辞任して、火曜日に新しい閣僚が選任されて、
今日になって、また何か政治資金の問題が出て来て、という事なのですが、
この一連の騒ぎというのは、どうなんですか?青山さん。

<青山繁晴氏(以降「青」)>
今日、ニュースピックアップに入ってないんですね?

<飯>
そうですね。はい。

<青>
僕としては、皆さんにお伝えする前にやることはいつも同じで、当事者を探して会いに行くと。

松島さんの場合は謎もへったくれもないバレバレで、 ご本人が、法律も世の中も有権者もなめて 「うちわ」 ぐらい良いだろうということで公選法で禁じられてるのに、そういう物を配ってしまったと。

本人は辞めたくなかったけど、安倍さんがハッキリ言うと怒って 「辞めていただいた」 というのは、もうハッキリしているのですが。

小渕さんの場合は、あまりにも異様な話で、 政治記者だったときの経験からすると、事務所の使い込みじゃないかと(「あくまで僕の一方的な疑いですよ」と強調)でも、そう思ったので、それをテコにして群馬の 「地元」 の当事者たちに 「電話」 じゃなくて、大半のかたは、実際にお会いしました。

それで、一つ分かって来た事は、
会った 「人」 会った 「人」、みんな強調したのは

小渕優子・代議士は何も知らないと。

普通だと、代議士だけ 「逃がそう」 という、かばう話なんですけど、 聞いてるときに、単にかばってるだけじゃなくて、もちろん本当のことも含まれてるなぁとは思ったので(一部、略)

ちなみに今日の特集は、報道の事ですけど・・・






<飯>
ええ。歪んだ報道にダマされるな!

<青>
新人記者の時から “ずっと” 今も同じなのは、 これは 「何ですか?」 これは 「どうなりますか?」 「何だったんですか?」 という質問は一度もしたことがないです。

「真相はこうでしょ」「 自分の “調べ” はこうです」 ということをぶつけるか、あるいは 「こうすべきです」 。

例えば、消費増税を上げますか?上げませんか?じゃなくて 「上げるべきじゃありません」 というふうに言って、
相手が 「反論」 してきたり、なさいますから、その中に 「情報」 が転がっているので、 その 「情報」 を、公平な、公的機関で確認していく(捜査機関とか、インテリジェンスを指している)


(ただ)そういう所も、「これどうなってるんですか?」 と聞いて答えるわけないでしょ守秘義務があるんだし。

そうじゃなくて 『僕が集めた当事者の情報はこうです』 と言ったら向こうの 「反応」 がありますから それで、確認が取れて行くんですね。

小渕優子・代議士が知らなかったんじゃなくて、要はチェックしなかったという事であって、小渕代議士の責任は免れ得ない


同時にチェックしなかっただけじゃなくて、チェックしようとしてもできない体制にあるんでしょと。


ということは今回の政治資金の闇は、お父様の “小渕恵三” 総理の時からずっと続いてる事でしょというふうに、ぶつけましたら、 その反応の中から分かって来たことは、間違いなく “小渕恵三” 元総理の政権の時代というか、 その前からずっと始まっていて、単に何人かの秘書が個人的に使い込んだというような単純な話じゃなくて、 昔は小渕総理ですら ご存知の上で 「裏金」 作りをして、それをプールして、どこに、主に使ったかというというと地方選挙(地元の選挙)。


例えば事務所の中から、人が育っていったりして、地元の組長・・・。「町長」 であったり 「市長」 であったり 「町議」 とか 「市議」 とか 「県議」 とか、そういう人たちになっていって、 それで、小渕ファミリーをつくっていって。

群馬では、中曽根さん福田さんという強固な “もっと大物の” と言われた人たちも居たのですが、 その人も恐らく似たような事をやったんでしょうが、その中で生き残れるように、 そうやって 「地方議員」 と 「小渕総理」 を、1つのサークルにして、既得権益を回していくという体制が作られていて、 小渕総理が急死なさって、小渕優子さんに 「後継ぎ」 という事になって、 小渕優子さんは、必ずしも政治家になろうとしてた訳じゃなかったけど、そうなってしまった時に、 要するに、地元の人で、こういうことを僕に言った人がいます。(「優子ちゃん」と呼ぶ間柄)


優子ちゃんが、まだ物心つく前から居るような秘書さんだからねと。 だから、その人が君臨していて、
「ちょっと政治資金の書類を見せてください」 とか 「観劇会、どうなってるんですか?」 なんて聞けるわけがないよと言われたんですよ。




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青山繁晴2014年10月22日放送 インサイト「小渕氏問題は、大スキャンダル発展の可能性」2

W辞任に関する青山氏の分析 >>> の1

【続き】
青山繁晴氏;
限られた時間で僕も一部しか申せませんけれど、小渕優子代議士は大臣を辞めて済む問題じゃなくて、こういう事を知らなかったというのは本当は不正確で、薄々知りながら何もご自分でチェックしなかったんですね。

これは当然議員辞職に値しますし、小渕優子さん本人は真っすぐな人ですから(だから)それだったらむしろ政治家そのものも、もう この際 「再起」 とか、簡単な話じゃなくて、政治家を辞めることも僕は選択肢にあると思います。





青山氏が考える安倍首相の責任

それから その上で安倍総理の責任を考えますと安倍総理にやはり最大・最悪の責任があると僕は考えてます。松島さんについていうと松島法務大臣は本人は辞めたくないと。これはおかしいんですよ。

(松島さんは)公選法違反になる疑いが極めて濃いですから法務大臣をやってるわけですから。それを安倍総理が本当は辞めさせたというのが真相なのですが、それで乗り切るという話じゃなくて。

もともと内閣改造について例えば不肖僕は総理に直接 「改造反対だ」 ということをずっと伝えました(…言うこと聞いていただけませんでしたが)。その理由は、今まで(改造前の内閣)の大臣は、1人も不祥事で辞める人はいませんでしたが、その大臣の “在任” って1年9ヶ月に過ぎないんです。

それが長すぎると思う この番組のリスナー・国民は1人でもいらっしゃるでしょうか。そんなことを勝手に思ってるのは古い自民党の体質に甘んじた政治家たちだけですよね。その古い自民党体質に合わせて改造をしたんですね。(ガス抜きということで)安倍さんは古い自民党の体質で、それに負けて第1次安倍政権を投げ出したわけですから、その責任も踏まえて再登板したはずで それが今回、また驕り高ぶって改造してしまったということは実は安倍総理に、単に総理だから責任があるということを超えた重い責任があると思います。


<ポイント>

■1つの事実として、内閣改造は適材適所の人材の配置をすることを最大の目的とせず、「入閣待機者」と呼ばれる党内の人間(当選回数が多い、各派閥の中で上位に位置する)を入閣させ、不満を解消することを意図している。

これは民放番組の中で、政治評論家の田崎史郎氏も同様のことを語っていた。
安倍首相本人に取材をしたところ、「入閣待機者が50名以上いて、このままでは不満が大きくなる(暴動につながる」と語ったそうだ。

■青山氏は兼ねてから、国家・国民のための内閣改造ではない、政治家に箔をつけるため、ガス抜きをすることを目的とする内閣改造に関して、強く批判をしてきた。







青山繁晴氏;
これでは何のための再登板かということにもなりますから、いわばこういう言葉を使って申し訳ないですがやっぱり天(国民の声)の怒りがあって、小渕さんという一番内閣が大事にしようとした人を直撃した問題だと思うんですね。

すでに他の閣僚についても問題点が指摘されてます

例えば防衛大臣の江渡さん。この秋の臨時国会が例えば終わって、来年の、通常国会になったら集団的自衛権の容認を踏まえて安全保障関連の法体系を作り変えるという もの凄い重大な事についての責任者であり国会答弁をなさるんですよね。

しかし江渡防衛大臣は今回 やはり金の問題で追及されてるだけではなくて今回 安全法制に関しての質問が出たときに 「まだ法案が出てない」 ということを理由に ろくに答弁をしなかったですよね。それは役人のやることです。むしろ法案を作る前だから、あるいは作る途中だからこそ哲学や理念を語るべきなのに それを先送りしてしまった。

そうするとお金の問題も含めて閣僚の資質が問われるという事がまだ続くと思います。

したがって大臣の首をすげ替えて さぁ再出発だという単純な問題じゃなくて、今日敢えて申した深い闇に切り込む政治を安倍総理ご自身がなさらないと。

アベノミクスがこういうことで崩れていき日本再生のチャンスを失うとしたら それは安倍政権だけの問題ではなくて本当に日本の沈没にも繋がりかねませんから安倍さんこそ、ご自分の首をご自分ですり替えるぐらいの頭の入れ替えをして、再出発なさるべきだと思います。

【終】






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青山繁晴2014年10月22日放送 インサイト「小渕氏問題は、大スキャンダル発展の可能性」

Q.安倍改造内閣において「女性閣僚2人が同時に辞任」いう異例な事態になってしまいました。今後、安倍政権はどうなるんでしょう?


実は、似たようなことが続く恐れすらあると思います

青山繁晴:

実は、似たようなことが続く恐れすらあると思います。

まず、小渕優子さんの問題なんですけれども、僕は共同通信で政治部の記者をしていましたから その時に、例えば自民党の総裁選に出たような大物の政治家の事務所で 事務所の秘書たちがお金を使い込んでいた、その現場も目撃したことがあります。


したがって今回も小渕さんについては政治資金収支報告書の中身を見ますと、事務所が使い込みを含む乱脈経由でやっていたのではないかと疑いまして、そうして小渕優子・衆院議員そのものは知らずにいたんじゃないかということも考えまして、群馬の地元の事情をよく知ってる関係者に 複数、直接お会いしまし


この問題が発覚後、すぐに辞任した町長・・・


出典 群馬県中之条町・折田謙一郎町長が辞任、小渕家2代に仕えた元秘書で政治資金収支報告書責任者。「意味不明だ」「仕えるべきは町民では」の声も :にんじ報告



青山繁晴:
今申しました疑いをぶつけたところ、その恐れ・疑いはあると認めて、さらにその上で、こういう複数の関係者が言ったのは、使い込み云々といっても例えば事務所の人間が、自分の懐に入れてしまうような単純なものではないと。

ある意味もっと根が深い事であって、つまり小渕さんなら小渕さんの事務所から秘書経験などを経て、いわば地方の政治家が育っていきますね。そういう政治家が、例えば 「町長選挙」 をはじめ地元の 「市長選挙」(組長ですね)。自治体の長の 「選挙」 や、あるいは地方議員の 「選挙」。その選挙にお金を使って来たという恐れがある。そういう構造だという事なんですね。だから今回 小渕さんの問題について、地元の町長が突然辞任もしたと。


<つまり、元町長は、責任を感じて辞職したのではなく、自らの選挙においても選挙に関する法律違反をしていた可能性があるということ。>

青山繁晴;
この町長が直接 「そうだ」 ということでは取り敢えずありませんけれども、背景にそういう いわば腐った構造があって、それは小渕さんのお父さま “小渕恵三” 元総理の代からあって、実は元総理はそれをご存知だったと。

ところが小渕優子さんは ご自分がちっちゃい頃からの秘書さんがこういう経理を扱うわけですから何も言えず何も聞けず、今回、週刊誌の報道と野党の追及で中身を知って、本人が一番驚いてるという情けない現状があると。


<実は、官邸は以前からこの疑惑を知っていた可能性がある??>

青山繁晴:

一方で、官邸の側は身体検査をやったはずですね。

これは いったいどういう事なのでしょうかと。政治資金収支報告書は表に出ている資料ですから これを調べないということはあり得ないということを僕が、これは違う関係者に聞いていきますと実はこういう問題があるということを前から把握されてたと。

小渕さんは 「今回」 大臣2回目ですよね。・・・他の内閣でやってるわけです。その時にすでにこういう政治資金収支報告書になっていたので、その時からこの問題が浮かんでいたけれども、なんと小渕さんの属する まぁ古くは旧田中派・旧竹下派(…いわゆる経世会と呼ばれてきた派閥で現在は名称も変わっている訳ですけれども)こういうところが、ずっとメディアも押さえてきたと。

放送メディアも含め・もちろん新聞も含め・さらには週刊誌 そういうところも含め全部押さえてきたので、前の大臣のときに、すでにこういう政治資金収支報告書だったのにまったく世の中に出なかったと。それで官邸の側も甘く見て華になる人材を登用することを優先してしまったと。これは非常に深い、闇ですね本当は。

(その2に続く)





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【討論!】[桜H26/10/11]<文字起こし+ポイント解説>2【三橋貴明氏】

*話し言葉の臨場感は大切にしたいのですが、同内容の繰り返しなどはまとめ、箇条書きのようにしています。ご了承ください

**話の前後から、一部内容を推測で補っています。(かっこ内)

三橋貴明氏

【三橋氏の発言のまとめ】

最近の日本の政治を見ていると、安倍総理も麻生さん含む周りの人たちも、財政均衡主義というバカバカしいドグマから逃れられていない、ということがよくわかる。

本来は「財政均衡主義」を成立させることが目的ではないのに、それを達成することを目的としていることに問題がある。

私(三橋氏)が絶望しているのは、自民党の若手政治家さん達が悲鳴をあげている。
彼らは懸命に闘っているが、総務会長の二階さん(二階俊博氏)が豪腕を振るって、消費税を反対を押さえ込もうとしている。
谷垣さんの関与は不明だが。

ということで明らかに安倍総理の意思なんですよね(※1)。

安部総理は(消費税増税を)やる気なんです。



私(三橋氏)は、昨年(2013年)、消費税増税(8%)した場合、2014年の4月に国民経済は崖に突き当たるといろんなところで書きました。実際、そのままになっている。

(これらは)経済成長の問題でしょ、要は。

経済成長とはGDPの拡大ですよ。

GDPは3つの面がある。生産、支出、消費(※2)。全滅状態になっている。

例えば、消費ね。支出で一番大きいのは消費。6割が消費だから。

mituhashi.png
※グラフが斜めになっているのは、三橋さんがまっすぐ出してくれなかったから(´;ω;`)

・14年3月にかなり伸びた後、4月から急激な落ち込み。
・未だに回復をしていない。対前年比でマイナスを続けている。

これはなぜなのか。天気のせいとかふざけたことを言うわけですよ。

確かに旅行(観光)や外食は天気のせいということはあるでしょう。でも、今、減っているのはマンション・家電・自動車。高額商品が売れていない。単に、消費税が上がって負担が大きくなったから買っていないだけ。

よりマズイのが実質賃金。
mituhashi2.png

・安倍第二次政権が始まったころからだいたいマイナスが続いていた
・2014年4月に急激に下がった。
・4月以降の実質賃金は、1年前と比べて3%減少している
・消費税増税前も減少していたが、消費税増税によって物価が強制的に上げられたため、実質賃金はかなり減った。

一番最悪なのが、生産。(先ほど藤井氏が説明した)
これね、ほんとまずいことになっています。

8月の鉱工業生産指数が9月30日に発表されたんですが、のけぞったんですよ。なぜなら、

・生産が減っている(これは予想していた)

・出荷が減っている(これも予想済み)

・在庫が増えている・・・これはとんでもないこと!

データ:鉱工業指数(鉱工業生産・出荷・在庫指数、製造工業生産能力・稼働率指数、製造工業生産予測指数)
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result/b2010_201408sj.html

自動車メーカーなど工場は減産(生産を減らす)しているが、それでも在庫が積み上がってしまう。
そのぐらい売れていない。

先ほど藤井さんが示した通り、橋本政権の時とまったく同じパターンを描いている。
この後、何が始まるのかというと中・長期的な生産調整。
結果的に雇用が失われて、所得が減少し、消費が悪化する、という悪循環が始まる。

前の増税の時(橋本政権)は、9月ぐらいから在庫の積み上がりがどうにもならない。
11月に橋本政権がギブアップしました。12月に減税という緊急経済対策を決めて、98年2月から、
支給されたが、すでにデフレが始まっており間に合わなかった。

(そのパターンで言えば)そろそろギブアップする時期。

ところが、

※1・・・ここだけでなぜ「自民党若手議員の消費税反対運動の押さえ込み」が安倍首相の意思と言えるのかは不明。この番組以外でこの点に関する説明があったのかもしれない。

※2・・・「3面等価とGDPの定義」では、「生産,分配,支出」という説明。






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【討論!】[桜H26/10/11]<文字起こし+ポイント解説>1

※話し言葉の臨場感は大切にしたいのですが、同内容の繰り返しなどはまとめ、箇条書きのようにしています。ご了承ください※ ※話の前後から、一部内容を推測で補っています。(かっこ内)※

宍戸駿太郎氏
筑波大学名誉教授/国際大学名誉教授。大正13年生まれ。経済企画庁審議官、筑波大学副学長、国際大学学長などを歴任。専門は計量経済学。

宍戸氏の発言のまとめ:

消費増税の有識者会議が昨年あった。その中で以下のことを発言した。

・小国は貿易依存度が高いため消費増税の効果低い

・一方、大国はデフレ効果が外に出ていかない景気を押し下げる
(日本・アメリカぐらいの経済規模になると、デフレ効果が体内に沈殿してしまう)

・内閣府は非常に楽観的な増税の効果を出して(算出して)有識者に(資料として)配っているけれども
それは間違いである

・内閣府のシミュレーションモデル自体に大変な欠陥を抱えている。田村氏曰く「狂った羅針盤」。
この羅針盤を使用している限りは、経済の回復は難しい。

・今回の増税は延期すべき。

※効果とはプラスの意味ではなく、影響という意味だと思われます

<ポイント>
「狂った羅針盤」
経済に関する討論で、度々「議論にならない」ことが起きますが、それは“指標の取り方”が1つの原因です。
まさに、現在、景気を見る1つの指標として「当たり前」のように使用されているものが、実は間違いではないかという議論です。

この点に関して「オ ピ ニ オ ン ● 経済・社会」に詳しい解説が書かれています。一部抜粋します。

(引用はじめ)
内閣府のシミュレーション・モデルの問題点は、宍戸氏が早くから指摘してきている点である。宍戸氏はかつて経済企画庁の官僚として、政府のシミュレーション・モデルを作成した。25年(2013)7月刊の著書『奇跡を起こせアベノミクス』(あ・うん)によると、当時は経済学者・計量経済学者がチームに入っていた。ところが、その後、専門の学者抜きで官僚だけでシミュレーションを行っている小泉政権時代に、それまでのモデルから、IMFによる発展途上国型のモデルに変更した。宍戸氏は、これが誰によって、なぜ行われたか不明だという。経済規模の小さな発展途上国の財政再建のためのモデルを、世界有数の経済規模を持つ日本に当てはめるのだから、おかしな結果が出る。

これに対し、宍戸氏が開発に携わったDEMIOSは、わが国最高水準のものであり、日米間で共通のモデルとして使用されている
DEMIOSは、発展途上国型の内閣府のモデルと違い、先進市場経済の変動を正確に予測できるモデルである。固定相場制時代のケインズのモデルを変動相場制に合わせたニューケインジアン・モデルであり、レオンチェフの産業連関分析を取り入れている。ケインズ=レオンチェフ・モデルとして、ケインズのK、レオンチェフのL、モデルのMをとって、KLM型とも呼ばれる。

<略>

 宍戸氏は、アベノミクスの第4の矢として、これまでの「まやかしの羅針盤」を正確な情報を政府に提供できるシミュレーション・モデルに付け替えることを提案する。

(引用ここまで)

番組内では、さらっと「狂った羅針盤」と出てきていますが、日本の経済を見る上で根幹に関わる重要な問題であることは言わざるを得ません。(桜歴が長い方々にはお馴染みだと思いますが・・・)


番組内で紹介された宍戸俊太郎氏の著書




宍戸氏の過去の論文や寄稿
宍戸駿太郎氏の意見を深く理解するために参考になると思われます。
日本経済復活の政策シナリオ[pdf]
1.情報操作と世論:デフレはなぜ続いたのか
2.誤ったニューリベラリズムに基くマクロ経済政策
3.主流派からみた構造改革-車の両輪
4.日本経済の当面の見透し
5.財政政策のパラドックス
6.レオンチェフ・ケインズ型モデル
7.2つの選択肢
8.東アジアへのインパクト

オピニオンアベノミクスの強靭化~宍戸駿太郎
<目次>
はじめに
1.第2次安倍内閣でアベノミクスが始動
2.既成の消費増税法という足かせ
3.安倍首相は消費増税を決断
4.宍戸氏は「まやかしの羅針盤」の取り換えを提言
結びに




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青山繁晴 アンカー 11月5日「消費税増税は規定路線ではない」

消費税に関する有識者会議が行われていますが、増税容認派の割合が高いと各メディアで報じられています。

青山繁晴さんはアンカー11月5日放送で、「実は消費税アップは規定路線ではない」という趣旨の発言をされています。



―このあとは青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーなんですが、青山さん、今日はどんなお話でしょうか。

青山繁晴さん:
はい。あの、実はこのところ、年末に向けて大ニュースが多いんですよね。

アメリカの選挙などもありましたけれども。僕も皆さんも一番、関心持ってることのひとつが、消費税どうなるのかと。


―そうです!

青山繁晴さん:
この春に、4月に上げられたばっかりで、それがもう一度来年の秋に、10月に上げられて、結局4月から見たら消費税、倍になっちゃうと。

それをどうするかというので、安倍さんは判断に困ってることになってて(僕は違うと思いますけど)判断に困ってることになってて、昨日から、総勢45人の有識者に・・・45人ですよ? 、に話を聞くっていう会合が始まってるんですよね。


で、初日の昨日が一番大事ってことになってるんですよ。

総論、全体を見るべき人が出てきたと。

出てきた8人のうち、5人まで、つまり過半数以上がやっぱり予定通り、法律通り再増税した方がいい、ということを、テレビカメラの前でも喋られたから、おそらく視聴者、国民の方はですね、こういうのってまあ、予定通りやるためのいわば、儀式であってね。

―ええ、ええ。


青山繁晴さん:
結局再増税にやっぱりなっちゃうんだと、思った人多いと思うんですよ。


―再増税ありきの議論じゃないかなあと。

青山繁晴さん:違います!

―違う?

青山繁晴さん:これ逆なんですよ。

どうして逆かっていうことを今日、このあと、しっかり具体的にお話ししたいんですけれども、最初のキーワードは、これです。

―「決戦」

青山繁晴さん:はい。これ、いち安倍総理あるいは安倍内閣の決戦って意味では全くなくてですね。

この日本の消費再増税をどうするか。

ひいては日本経済をどうするか。

資本主義経済がいわば初めて体験した成熟した経済の中でのデフレ、経済学の教科書に未だに載ってないこのデフレを、日本がどうやって抜け出すのか。

消費増税、再増税がそこにどうやって関わるかっていうのは、これは実は世界経済の決戦でもあるんですよ

ものすごく影響大きいですからね。

今日は、普段よりも僕の意見というものを、総理、あるいは官邸側にどう伝えたかってことにも絞って、このあとお話ししたいと思います。一緒に考えましょう。

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青山繁晴 アンカー 11月5日[動画とポイント解説]

今週も青山繁晴さんが「アンカー(11月5日放送)」で的確な解説をしています!

①赤サンゴ密漁を狙う中国船が小笠原・伊豆諸島周辺に侵入


(0:20~)
海上保安庁によると、赤サンゴを狙った、中国の密漁船と見られる船は、
小笠原諸島周辺で103隻
伊豆諸島周辺で102隻
が確認されたという事です。

小笠原諸島には、現在強い台風20号が接近しています。

(中略)

島では、船の係留作業を行なって、台風に備える一方、 中国船が避難して来た場合に備え、警察官が、小学校の通学路で子供たちの登校を見守っています

--------------------

正直、この出来事がこの程度の騒ぎにしかならないことに驚きます。 堂々と正真正銘、日本の領海に侵入、それも200隻以上・・・ 意味が分かりません。 これがアメリカで起こった場合、銃撃戦になって、中国船が破壊されたとしても誰も「当然のこと」と思うはず。なぜ、今ぐらいの騒ぎにしかならないのでしょうか。堂々と玄関を破り、泥棒をしているのに!

--------------------
(1:40~)
太田国土交通大臣は中国船について、避難目的の入港や乗組員の上陸を認めない方針を示しました

太田昭宏・国土交通大臣
「万一、小笠原諸島に避難してきた場合には、必要に応じ立ち入り検査”を行なって、 上陸しないよう厳重な指導を行うということを基本方針にしたい。」

(中略)

菅官房長官は、きょう小笠原諸島周辺に、多数の中国のものと見られる漁船が密漁していることについて “対処に苦慮” していることを認めました。

菅義偉・官房長官
「海上保安庁では大型巡視船、また航空機を集中的に投入しておりまして、特別態勢をとっており、 水産庁と連携しながら、違法操業などを行う外国船の取り締まり策を厳しく行なってます。 今やりくりして、今を対応してますけども、非常に無理があるということは事実です。」

shima.jpg


― 今、菅官房長官が 「やりくりはしているけれども対応にはちょっと無理があるというのも事実」 というふうに仰ってましたけども、 ちょっと、この 「地図」 をご覧いただくと さらに分かると思うのですが、 これは小笠原諸島の一部を拡大した地図なんですけれども、いろんな島が、本当に たくさん在るのをご覧いただけると思います。

これでも一部です

小笠原諸島で、30以上。伊豆諸島は、100以上あるんですね。
政府は台風でも上陸させないと言ってますけれども、 果たして、こういった島々全部に上陸させないようにするのが、青山さん、果たして可能なのかどうか?

青山繁晴さん:可能なのかどうかという事じゃなくて、当然、上陸させちゃいけません。


―そうですね。

青山繁晴氏:せっかく こうやってスタジオに、赤サンゴも持って来てもらってるんですけど、 このことが大騒ぎになってから、日本のマスメディア、特にテレビは、 赤サンゴがすごい高値なんだということばかり報道されるんですけど、問題の本質はそこにあるんじゃないんですよ。 日本の物で、日本の自然な物、日本人が作った物、いずれも勝手に手に取れば、世界で高く売れる物は、山ほどあるわけです。

問題は、日本の貴重な自然を破壊して、盗んでいく中国の漁船に対して巡視船の数が足りないという表面上のことじゃなくて、 海上保安庁は海上保安庁なりに、法律の範囲内で努力はしていて。

例えば少なくとも5隻以上は捕まえて、船長の逮捕もしている。 日本の現在の法律を含めた体制では、罰金、これは、担保金という名前なんですけど、罰金を払ったら、船も返してもらえるし、船長も釈放されるんですよ。


担保金、実質は罰金ですけど、それは最大で400万円ぐらいなんですよね。

400万円というと 「大変なお金だ」 と誰でも思いますけれども、そこはサンゴの値段が関係あって、サンゴは合わせれば何千万円もしたりすることがあるから、その船にとっては、400万円を払っても、何度も繰り返す船が現われてる訳です。


世界の常識、あるいは国際法の常識だと、これは当然、そんな表面的な取り締まりじゃなくて、拿捕といいまして、要するに船を押さえてしまって、 船長の身柄を返したり、あるいは罰金を払ったら、他の乗組員も返したりする事はあっても、船そのものは没収するんですよ。


船を取られちゃったら、もう二度と出られないじゃないですか。


これを散々日本は北方領土でソ連にやられて来て、立場変わると、船はそのままお返ししますと。


400万円という大金ではあっても、罰金を払ったら 同じ 船長が同じ船で来れるとなったら、 完全に舐められてるから、だから小笠原諸島から伊豆諸島にまで上がって来てるんですよ。


台風がどうのこうのという話だけじゃなくて、 そんなことを言ったら、日本のどこでも何でもやれるということに、なりかかっている訳です。

そのことが問題なので、船の「数」 とか、サンゴの「値段」 というようなことに問題をすり替えるようなメディアの報道姿勢も問題だと思うし、政府も、そこを国民に問いかけないと。


なぜ日本だけが、国際法の常識通りに、こういう外国による 不当なこと」を取り締まれないのかと。


一度戦争に負けたら そうなるのか?という事を、みんなで考える大事な機会なんですよ。

―青山さん。 これは、上陸させる・させない以前に、外国船が、ここに居られること自体がおかしいですよね


青山繁晴さん:ええ。

今回も 最初 は、排他的経済水域を主にウロウロしてたんですけど、 今は領海の中に、勝手に踏み込んでいて、例えば日本の報道でも、国際法によって無害通航と言いまして、領海であっても排他的経済水域であっても、普通の船(民間の船)が、通行するのは自由だというようなところを捕らまえて、報道してる例もあるんですよ。

それはしかし違っていて、あからさまに網を横に吊るして、そして目の前で平然と漁をしてきた例もあって、 しかも合計1日に200隻を超えてるようなことを、中国政府が関与してないなんてあり得ないんですよ。 中国には自由が無いのですから。
ami.jpg

したがって中国政府の黙認があるからこそ、ここに大量の船がやって来てるのであって、海上保安庁の勢力が こちらに取られたら、尖閣諸島の辺は、当然今までの警備は難しくなり、何よりも尖閣諸島だけじゃなくて、日本は、もう日本の海のどこでもどこの島でも、佐渡島だろうが淡路島だろうが、中国がやりたいと思ったら、何でも出来るという状況を、彼らが中国政府と一緒になって作ろうとしてると。


そのことは、僕が言わなくても、視聴者・国民は感づいている訳ですよ。

それなのにメディアも政府も、安倍政権といえども 「取り上げない」 ということが、日本の最大の問題なのです。
今こそ、目を覚ますときが来てると思います。






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青山繁晴10月29日アンカー5/ 北朝鮮が最も警戒しているものは・・・ [水曜アンカー・ニュースDEズバリ]

●気になるのは『日本の世論』

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―北朝鮮の尻尾、1つめ。気になるのは『日本の世論』。

青山繁晴:もっぱら気にしてるのは、実は安倍さんの考え方だけじゃないっていう。それよりも、このスタジオにいる僕を含めた普通の日本国民、あるいはこのカメラの向こうにいらっしゃる、ね、近畿圏では2000万人の、普通の日本国民が何を考えてるかを、ずーっと気にしてるっていう本音がここに出てるんですよ。

というのはですね、皆さん思い出していただくと、12年前の2002年9月17日に、時の総理小泉さんが、訪朝されて、その時にほんとは何が起きたかというと、5人帰したんじゃないんですよね。

曽我ひとみさんをはじめとする5人を、いったん日本に仮帰国させて、家族に会ったら、犯人のもとへ連れ戻すって約束を、小泉さんはしたんですよ、本当は。


僕は日本国民に対する裏切りだと思ってますが、その時官房副長官として安倍さん行ってましたから、安倍さんにも責任の一端があります。

それがあったらですね、5人を家族に仮に会わせるだけで日本が援助する話にもなってたわけですよ。具体的に言うと、要するに、お金を渡すに等しい密約が行われていて、それにやがて安倍さんは反対もし、当時官邸にいた中山恭子さんも反対していったんですが、安倍さんや中山恭子さんの力でできたんじゃなくてですね。

誰が安倍さんや中山恭子さんのお尻も引っぱたいたかというと、まさしくテレビをご覧になってる皆さん、このスタジオにいるADの方もね、メイクさんも含めた、みんな普通の日本国民が怒ったわけですよ

どうしてたった5人だけなんだと。横田めぐみさんや、有本恵子さんは、どうしたんだと。100人超えるかもしれない人はどうしたんだと。みんな怒ったから、とてもじゃないけど、北朝鮮にもう一回帰すことなんかできなくなり、そして、お金を払うことももちろんできなくなり、核やミサイルの開発問題もあるけれど、制裁まで科して、北朝鮮は、小泉さんが強いと思ったから、要するに独裁的な総理大臣だと思ったから、それと密約したのに、日本にはもっと強い者がいる

それは何かというと、北朝鮮には存在してない、世論だっていうことが分かったと。だからずーっと実は安倍さんよりも、安倍さんの後ろにいる私たち国民に対して、北朝鮮は、工作を仕掛けてるってことを、考えなきゃいけないんですよ。そうすると、尻尾の2つめ、これです。






●北朝鮮が仕掛けた罠―映像からわかること

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青山繁晴:何て書いてあるかというと、僕は朝鮮語読めませんけど、これ英語でもわざわざ書いてあって、世界のメディアに伝わるように。IMMIGRATION BUREAU OF THE DPRKって書いてあるんです。

DPRKって朝鮮民主主義人民共和国ですよね。で、これは、">出入国管理局です。これどういうことですか。つまり、北朝鮮が、何をこれで工作したいかというと、これです。

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―尻尾、2つめ。拉致ではなく、日本人が出入国していると、話を『すり替える』

青山繁晴:はい。したがって、北朝鮮が事件として拉致事件をやったんじゃなくて、日本人が自分で望んで北朝鮮に入ったんだよと。で、今回その議論してるのも、北朝鮮の普通の出入国の手続きをして、それ帰すんだから、北朝鮮はちっとも悪くないって話を、これ、もう実は工作始めてるわけですよね。

ここで重大なことが、それで分かるのはですね、12年前に金正日総書記は「拉致事件やりました」と事件としてやったってことは事実上認めたんですね。


しかも、国家の国家機関の人間がやったと認めて、それもう処罰したと。

これ嘘なんですけど。

違う件で横領か何かで処罰された人を、まさしくでっち上げで、押し付けてるんですが

そう言っちゃった、政府認定の拉致被害者の方々については、これすなわち、非常に難しい状況にあるってことが実はこの看板で、その尻尾で、分かるわけですよね。さらに次です。はい、出して下さい。
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拉致交渉のトップは、現在も12年前も、秘密警察ナンバー2

青山繁晴:実はですね、今回徐大河さんが、秘密警察ナンバー2なのに顔を晒した、わけですけれど、実は12年前、2002年9月の日朝首脳会談の時にですね、小泉さんが日本の総理として初めて北朝鮮へ行って、北朝鮮の独裁者と会談することを、セットしたのは日本側は、当時外務省の高官だった田中均さんっていう人です。


で、僕は外務省担当記者の時からよく知ってます。で、この人が、こういうふうに(柳京の名前を)言わずにですね、ミスターXと自分は信頼関係を作ったんだと。ミスターXを通じて、何と、日朝首脳会談が初めてできることになったと、ってことさんざん言ってたんですよ。

これ正体は、柳京(リュ・ギョン)さんと言ってですね、当時の、徐大河さんと全く同じなんですよ。だから北朝鮮の側は、拉致事件については12年前も、この秘密警察のナンバー2が仕切ってたっていうのが、特別調査委員会とかの話じゃなくて、ずっと変わってないってことですよね。変わってないのに、今回だけ姿を現したってのは、北朝鮮は本音として、何が言いたいかというと、これです。

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―尻尾の3つめ。父の代とは違う

青山繁晴:はい。つまり、金正恩さんは、お父さんの金正日さんと違って、拉致事件が盛んに行わた頃は生まれてないか、まだ幼児ですから、自分は関係ないんで、場合によっては、日本の出方によっては、こうやって妥協できますよってことをですね、匂わせようとしてるんですね。

で、これらを全部通じて、今回非常にはっきりしてきたのは、北朝鮮のど真ん中の本音はどこにあるのかというと、それは、これです。【続】





北朝鮮の本当の狙いとは・・・?
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青山繁晴10月29日アンカー4/ 北朝鮮拉致解決するつもりがない・・・の根拠 [水曜アンカー・ニュースDEズバリ]

■北朝鮮が用意した“箱”はハリボテ?

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青山繁晴:さらにこのでっちあげ疑惑っていうのはですね、こういう人だけじゃなくて、実は建物にも見られます。

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―徐大河委員長は、この協議の席で、『多少、席が窮屈になっておりますが、どうぞご理解お願いいたします』と発言しました。

青山繁晴:これね、最初の尻尾なんですよ

これ、ご自分で、席が窮屈って言ってるわけですよ。特別調査委員会にはちゃんと、建物があると。建物があってその中には委員長室があると。

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そして、そこにどっと人が入ったんですが(上の写真を参考)、これあの、狭すぎる上にですね、椅子も足りないから、このへんパイプ椅子に座ってるわけですよね。

で、あの、ここが本当に大々的に特別調査委員会でやってる建物だったら、どうしてこんな狭い部屋しかないのかと。それもまず自分で、その、席が窮屈になっておりますって言っちゃってるわけですね。

これは、日本の情報機関が考えてる範囲内で言うとですね、これまず国家安全保衛部のもともとの建物であるらしいと。それは間違いないと。

どうも、今回の日本政府代表団が行くのに合わせて、ペンキ塗り替えてたり、こういうその、看板をですね、急につけた建物らしくて。

ここで、本当に特別調査委員会のこうスタッフが一生懸命働いてて、全国から集まって来た情報を精査したりっていう、気配はほとんどないということなんですよね。

―じゃあもう急ごしらえのセットみたいなものかもしれないってことですか?

青山繁晴:ああ、それは、残念ながらいい表現で、セットみたいな物を、古い建物使ってやってるっていうのがですね。僕はまだ和らげて言ってるんであって、日本政府の情報の最前線の人は、あーこれはやっぱり、委員会をでっちあげたな、っていう実感を持ってる人が実は多いんですよね。

その上でですね、これ尻尾がどんどんあってですね。はい、出して下さい。
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―日朝協議の中で徐大河委員長は、
『皆さん方のこのたびの訪朝に関して、日本の中で色々と食い違った主張が提起されていることは承知しております。そういった中でも皆さん方がこのたび平壌を訪れたことは、正しい選択であったと考えます』
と発言しています。

青山繁晴:徐大河っていう、秘密警察の大物が、こういう率直な物言いするんだっていうね、サプライズを狙ってる面もあるんですね。

でも同時にやっぱりこれ、普通の日本国民はお感じになったと思うんですが、ああ、そんなに日本の中のことを気にしてるんだと。【続】








北朝鮮が最も警戒しているものとは・・・?
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青山繁晴10月29日アンカー2/ 「日朝協議で北朝鮮が出した尻尾」 [水曜アンカー・ニュースDEズバリ]

―今回の日朝協議で、北朝鮮が思わず出してしまったその尻尾というのは一体どんなものなのか。青山さん、よろしくお願いします。

●拉致問題は絶望的?青山繁晴が「最も辛い」と感じる現実

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青山繁晴:あの、皆さん正直、僕は今日、この関西テレビに来た時からもう、けっこう自分でも、顔が曇ってるなっていうか、あの、やっぱり非常に辛い気持ちもあるんですね

というのはやっぱり、5月から始まって、この日朝の合意が5月から、新しい展開になってですね、北朝鮮のことだからひどい話はあるだろうと思いつつ・・・

やっぱりこの特別調査に、期待してる国民、それから拉致被害者のもちろん家族の方々、大変多い、今も多いから、実はこういう現状らしいってことが分かってきたっていうのは、これ僕の胸にも、もうほんとに刺さっていてですね。

えー、今日で400何十回になりますけど、このコーナー、一番辛いっていう、正直、気持ちです

でも、それだからこそ、こういう時にこそ事実を踏まえて、ごまかされない、視点をみんなで持つことが大事ですから、今日も見て行きたいと思うんですけど。

このでっちあげじゃないかっていうことを、今、安倍政権が懸念してる、その一番、端的なこと、何かというと、これです。

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―特別調査委員会は、『遺骨分科会』以外は、まぼろし

青山繁晴:これ今回の日本政府代表団が行ってですよ、そして北朝鮮側がずらっと幹部が出てきた。そして、トップの委員長が、それぞれを紹介していきましたよね。

それで改めて、えー、日本国民にも、よく伝わったと思うんですけど、一応この北朝鮮が作った委員会には、4つ分科会があることになってて・・・


まあ、その分科会の性格も本当は全部はっきりしてないんだけど、(アジア大洋州局長である)伊原さんが帰ってきたら多少はっきりするかもしれませんが。今のところはですね、

1.政府認定の拉致被害者を中心にした、拉致事件の分科会

2.特定失踪者、あるいは行方不明者っていう、政府が認定できてないけれども、家出とかそういう人じゃなくて北朝鮮に連れて行かれたんじゃないかっていう人たち、ですね。

3.敗戦の直後に、北朝鮮に取り残された日本人、あるいは、シベリアから新たに連れて行かれてしまった、つまり満州、シベリアを経て、北朝鮮に連れて行かれたような方々。で、それプラス、実は北朝鮮は天国だと、いう宣伝があった時代があって、その時に在日朝鮮人と結婚してた日本人の女性が、北朝鮮に渡って、それ日本人妻って言われてますね。で、それが3つめの分科会。

4.最後4つめが、もう亡くなってしまった方々。さっきの、取り残された日本人や日本人妻の中で、もう亡くなってしまってる方々、つまりご遺骨。






青山繁晴:それ4つあるわけですけれど、その拉致被害者も含めてですね、残りの3つは、実質的に、実体がほとんどないんじゃないかと。

まぼろしじゃないかって言葉を、僕も、夕べから今朝にかけて電話で聞いて、まあ僕の、見方と一致したんで余計に気持ちが沈んだんですけど。

但しこのまぼろしっていうのはですね、全部が全部、全くのまぼろしっていうのではないんですよ

例えば、日本人妻について、その、いわゆる日本人妻だけじゃなくて、そのお子さん、そして孫、ひ孫に至るまで、その調査の手がやって来たっていう情報を日本がつかんでますから。

北朝鮮各地に調査しろっていうのがあったっていうのは掴んでいる。


実は、日本人妻っていうのは、実は北朝鮮に行かれてから、ひどい差別を受けたわけですよ。日本女性っていうだけで、徹底的に、差別、痛めつけられたんで、なるべくその子や孫、ひ孫は、お母さんが日本人だってことを隠そうとしてると、いうのが北朝鮮の社会なんで。


したがって北朝鮮の中でも知られてない人たちがいるから、そこまでたどって行こうとしてるっていうのは、あるんで、全部はまぼろしじゃないけれども・・・


一番問題の拉致被害者、特定失踪者が、まぼろしの調査委員会に過ぎないんじゃないかと、いうことが、いま浮かび上がってるんです。

それなのにですね、少なくとも今朝までの日本の報道というのは、一番えらい人、北朝鮮のその特別調査委員会の委員長が、出てくるのか出てこないのかってことに、ワーッと、ここに報道が集中してて。ということは北朝鮮の思うツボですよ。その人を出せばいいわけですからね。そして案の定、出てきました。それはこれです。

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―協議の様子です。徐大河(ソ・デハ)委員長が出てきましたね。

青山繁晴:はい。徐大河(ソ・デハ)さんって人は、この特別調査委員会なるものの委員長ってことになってるけど、その前に、北朝鮮の国家安全保衛部

国家安全保衛部ってここに字はないけれど、要するに北朝鮮の秘密警察ですよね。それのナンバー2ということは、今までも名前はよく知られてた。


でも、さっきのニュースにもあった国家情報院のある韓国でも、この人の姿を見たことは、要するに韓国のインテリジェンスも、情報機関も、この人を実際に確認したことほとんどなくてですね・・・。


これがまあ、普通のおじさんみたいに出てきたんで、まあ韓国もびっくりしたってニュースもありましたよね。だから北朝鮮の思ってた通り「さあこの人を出してあげたんだ」と。


北朝鮮は誠実なことをやってるじゃないかっていうのはですね、まさしく日本のマスメディアを通じて、(策略として)日本国民に伝えられようと、したわけですよ。しかし、たとえば菅官房長官は、その記者会見で記者から、これどう評価しますかと。つまり、評価してるでしょ?みたいな質問に対して、何て答えたか。こうです。






―(委員長の出席は)評価するもしないも、当然のことだ(菅官房長官)

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青山繁晴:はい。これはですね、かろうじて今の第2次安倍政権は、日本のインテリジェンス、これはっきり言いますね。12年前に、北朝鮮が拉致事件認めた時に、その在日朝鮮人の中の日本大好きな人いっぱいいらっしゃるんですよ。

たくさんショック受けた人がいてですね。「そんなことをやってたのかと」いうことで、朝鮮総連の内部からも、情報だいぶ取れるようになってる

だからこれ前も『アンカー』で言いましたけど、諸外国の中で実は日本の情報機関は、北朝鮮の情報かなり取れるようになってるから、事前にこの徐大河(ソ・デハ)さんを出してくるってことは、知ってました。


菅官房長官にも安倍総理にも上がってたんで、それは当然のことだと。つまり、北がそれだけで、誠実さを示そうとしたらそれ違うよってことを言うためにも、会見でいわば、こうやってパーンと突っぱねるようなことを言ったわけです。


>>> さらに映像から出席者の素性に迫る
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